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営業報告 2

  現場はどこだ?!



検定会場配布の思いつきは、悪くなかったと思う。
「思いつき」
を形にして、実際に行動するには、いつものことながら苦労する。
この苦労は、もれなく楽しい。

「おもいつき」を形に出来ないとき、しない時は苦労がない。
夢に描いて妄想を楽しんでいる時は、苦労はないけれど満足感が得られない。
なんといっても人生の醍醐味だと思う。
自分のあたまが閃いたことを妄想して楽しんで、
それを実際にやってみて、泣いたり、笑ったり、総じて満足する。

こうしてわたしは、
「わたしが生まれた時、わたしを取り囲むすべての人が笑って
喜び、わたしだけが泣いていた。わたしが死ぬとき、わたしを
取り囲むすべての人が泣き、わたしだけが笑う」
という人生を送りたいと思う。
これは、フロイトの弟子のユングが発掘したという、チベット埋蔵経典の一節。
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朝の東京

添付の画像は、早朝の東京です。 クリックすると大きくなります。
画像のお持ち帰りはご自由に。
夜中に静岡を出て、箱根を越えた頃夜が開けた。

往復高速道路を使わないというだけで一万円の節約ができる。
でも、使わないことによって見えない出費がある。
まずタイヤは減る。
オイルは汚れる。
走行距離は一般公道の方が50キロも長くなる。
箱根の山越えでいろんなものを消耗する。
燃費はかなり悪くなって、疲労と体力も消耗する。
なによりいちばん大事な時間が消耗する。

だから、ある時期からは一般公道を走るにも組み合わせのルートがあって、
東京方面に行くときは
厚木自動車道を利用する
横浜新道を利用する
沼津から東名高速を利用する
など、いくつかの選択肢を選んで、
箱根越えを地でいくようなことは滅多にしない。

今回は久しぶりに箱根を越えた。
予定を立てる時に地図を見て・・・わたしは地図を見るのが子供の頃から大好きで、絵本を読んで絵本の中に入る少女ではなく、地図を見て、地図の中に入る子供だったから、今でも子供時代と同じように事前に計画を練る段階で地図を眺める時は楽しい時間のひとつだ。
時には、その時間を楽しみ過ぎて実際の時間を失ってしまうほど、場合によっては毎日地図ばかり眺めて、地図の中を移動するわたしをイメージして、数日過ごしてしまう。

子供を連れて行く関係で、全行程、国一走破のルートを選択した。
理由は
ひとりでも子供がいたら体力を温存するということは不可能だから、はじめから体力を守る努力はせず、体力は惜しげなく使用する
そのかわり精神的な余裕とゆとりを確保する

時間については、「任務」と「帰宅時間」さえ守れば、
あとはどうでも良いということにして、重要な時間を次のように決めた。

配布の開始は午前9時。終了は午後4時。帰宅は午後9時。
この時間に遅れそうなら迷わず高速道路を利用する、と決めた。

予算については、正味1万円。
それを柱に必要経費と雑費を計算すると、どうしても15,000円必要になった。
だから、銀行で 30,000円を出金して財布に入れた。

ガソリン代 6,000円(実際は59,00円だった)
食費・飲料として合計で 4,000円。ひとり千円計算。
駐車場代・・・5000円はみておく。
これが予算案。
ほぼ計画通りだった。

食費が4,000円なので、おむすびを沢山持っていくことにした。
飯を六合炊いて、全部おむすびにした。
神奈川に入った頃、子供達と朝食を食べた。
「おむすび取って」
夜明けの6時頃 長女に言って、おむすびを取ってもらい、わたしがおむすびをうまそうに食べると、
娘達は自然にそれぞれふたつみっつ食べた。
末娘が
「めぐちゃん、おかずも食べる」 (仮名です)
とお弁当箱を出した。
なんだ、それは?
「おかあさんは おむすびしか作らなかったから、それだけじゃあ満腹感が得られないから、お姉ちゃんと一緒におかずも作った。ねー」
「ねー」
という。

なにを作ったのかと聞くと
「あまい卵焼きと、マヨネーズ味の卵焼き。たべる?」
ふたりで食べなさい、とあしらうと
「紅茶も飲む?」
と長女の のぞみ(仮名)が水筒を出して見せつけた。
なんだ、それは?
「おかあさん、ドリンク買ってくれないと思って、紅茶淹れてきた。ねー」
とのぞみはめぐみに ねーというと、めぐみは
「ねー」
と同士の結束を協調した。

「これもあるけど、食べる?」
なんだ、なんだ、それは?
「おかし」
棒のついた飴と20円か30円くらいの袋菓子。

あんまりふたりが用意が良かったのでわたしは笑いが止まらなかった。
次から次へと、ふたりで工夫した食べ物が出てくる。
チュッパチャップスなんて、高校生のお姉さんが食べるお菓子じゃないでしょうというと
「ううん、そんなことない。これ食べてるとガラ悪く見えるから、あたし大好き」
という。
はぁ~?
なんだ、それ、ガラ悪く見えるんか?
「うん。いつも鞄に入れておいてね、バス停でバス待っている時に食べるんだよ。そうするとガラが悪く見えるみたいなの。回りのひとが寄ってこないし、バス乗って座っても、隣に誰も座ってこないから、これいいよ」
という。さらに
「飴食べてさー、棒付きでないと駄目だけど、ほら、棒を口から出しているのがガラが悪いんだよ。それでCD聞いてると、相当ガラが悪く見えるみたいでー、混んでくれば隣に人も座るけど、そんなに混んでいない時は、隣に人が座ってこないしー。ついでにメガネもしてないと、目つきも悪くなるみたいでねー、人がそばに近寄らなくていいんだよ」
と嬉しそうに戦術を披露してカラカラ笑っていた。

そうか・・・飴は美味しいから食べているのではなく、
ガムくちゃくちゃ とか、飴ちゅぱちゅぱというのは、ガラを悪く見せる為の演出なのかと感心した。
ガラが悪いことと、品の悪いことと、行儀が悪いことについて、しばらく考えた。
うん、たしかに。
ガラが悪くても品良く振る舞うことはできるし
行儀を悪くしなくても、ガラさえ悪くしておけば
媚びない自己主張にはなるのかな、と思った。

ずいぶんと久しぶりに箱根を越えた。
芦ノ湖を見て湯河原を通り、小田原を抜け、いろんな思い出を思いだした。静岡から東京に向かう東海道の要所毎に、いろんな思い出がある。
高速道路で東京に入るときは、こんなにジックリ道や土地を眺めたりはしない。

特に箱根越えには濃い思い出が詰まる。
よほどの事情がなければ、多少の無理をしてでも避けて通る道なので、
そこを通った過去というのは、いずれも事情を含んでいる。
そして、道自体が難所で険しい。
延々続くワイニング。
急勾配を登りつづける。
くだりはペーパーロックに怯えるほどくだり続ける。
気力が充実している元気な時でも怖い道だ。

ここをひとりで通ったこともあった。
ここをふたりで通ったこともあった。

今回は、お金がなかったのではなく、おかねを使いたくなかった。
でも箱根を越える為のお金を使いたくなかったというほどではなく、
どちらかというと、久しぶりに箱根を越えて見たかった。
今ほど、気力の充実している時でなければ越せないと思ったからだ。
いまのわたしは、ちよっと燃えている。
越えることが出来る時は、越えて行きたい。

早朝東京に入った。
娘達は出発時から興奮しており、行きの車中で寝ておけと言ったのに、
ずっとぺちゃくちゃ喋ってはしゃいでいた。
多摩川を越える橋の上で
「この川を越えたら東京」
と宣言したらもふたりはますます興奮した。
東京都いうのは、多摩川を越えて、荒川まで。
荒川を越えると埼玉になる、小さな都市だと説明した。

東京に入ると、東京タワーが見えた。
写真を撮った。

妹 (Sato・仮名扱い) に電話をした。
「今日仕事休みか?」
「いや、今仕事中」
「そうか、悪かった。今東京にいるんだけどさ、娘等と。仕事終わるの何時?」
「3時頃には終わるよ」
「そう、ちょうどいい。こっちも3時頃には終わるから、そうしたら一緒に飯でも食わんか?」
「飯代ないよ、今日は。財布の中には千円しか入ってないから」
「いいよ、気にするな。家から持ってきたおむすびが沢山あるんだよ」
「それ食べろっていう話?」
「いや、そーじゃなくて、娘等がさ、都庁に行きたいっていうから、
あんた折良く都庁にいないかと思って、それで電話したんだよ」
「ふーん。偶然だけど、今日は都庁」
「3時で終わるんなら子供の都庁見学の引率しない?」
「しない」
「なんでよ?」
「いま仕事中だから切るよ。昼にでもメールするから」
と、電話が切れた。

目的地の東京大学には、過去なんどか行ったことがあったので
比較的迷わずに到着し、予定通り8時半。
支度をして午後9時からの配布ができると楽しみにして、下見。
すでに赤門前には 「東大生の為の下宿」 と冠したパンフレットを配布している業者が居た。 
配布している業者の人数は3人。
この中に混じって配れば配りやすいと思って、キャンパスの中を巡視。
ところが・・・
「イタリア語検定会場」
という表札が見えない。
門番に尋ねる。
教育学部はどこですか?
事前にリサーチしたとおり、赤門を入ってすぐの建物。図書館の並びにある。
親友(東大卒の僧侶)の親友で独文学者の朝晩さん(仮名)は、いつもここにくると言うので、中まで案内してもらったことがあったのに、図書館も教育学部も鍵まで閉まっている。
もういちど門番に尋ねる。
今日ここでイタリア語検定があるはずなんですけど。
「そういうことは、ここではわかりません」
と笑顔で回答。
安田講堂ではナントカ教授の最後講義というイベントがあるらしく、その看板は目立つところに掲げてあって、東大生には見えないオジサンやオバサンがぞろぞろ行き交っていた。
どうみてもナントカ教授の最後講義の傍聴者で、検定受検者のようには見えない。
もしかすると、10時受付、10時半開始だから、10時にならないと動きがないのかもしれない。
そう思って10時までまったが、動きがない。
おかしい。
ほんとうに今日なのだろうかと思って電話をする。

大阪の舎弟分に電話をすると、日曜なのにすぐ出た。
「あー、日曜の朝からごめん。いまネット環境にある?」
「いてますよ」
「わるいけど、イタリア語検定ってキーワードで検索してみて
くれる? そうすると、イタリア国旗のようなページが出て・・・」
「出てますよ」 http://www.iken.gr.jp/
「そこにねぇ、イタリア語検定の日程ってあるでしょう? 
そのね、東京の会場にね、今いるんだけど、ひとが居ないのよ。
なにか間違っていないか、読んでみてくれない?」
「姐さん、検定受けるんですか?」
「いや、カード撒くんだよ。イタリア語検定用に看板まで作って、持ってきた。
だけど人が居ないんだよ。それって今日だよね?」
「今日なってますねー」
「今年の予定だよね?」
「はい。今年は今日いうことになってます」
「東大だよね?」
「あ、そうですね。東京は東大ですね。あー・・・」
「・・・。」
「もしかして、姐さん、場所間違えてませんか?」
「いまわたし、東大に居るのよ」
「それがですねぇ、教養学部って書いてありますよ」
「だから、そこに居るのよ。赤門前」
「赤門て、本郷じゃないですか?」
「そうよ。だからそこに居るのよ」
「これ、目黒って書いてありますよ」
はぁ~?
「ぼく、東京のこと、わかりませんけど・・・目黒って、もっと端っこなんとちゃいますー? 
姐さんの居るトコって、上野の方ですよね」
あんた、良く知ってるねぇ、大阪やのに・・・
「えーと、今地図見てますから・・・全然、場所違いますよ~、ダンドリ悪いですねぇーははは」
はははじゃないよ、住所言ってよ。ナンのために東京まで来たのか、わからくなくなっちゃうよ
「えーと、いいですか?・・・ぼそぼそ・・・ぼそぼそ・・・」
あー、全然聞えないよ。
もっとハッキリ喋ってよ。
どうして? なに言ってるの?
聞えないって・・・
「東京都、目黒区・・・」
ハッキリ喋れるやんか。

「・・・検定、10時半から80分て書いてありますけど、間に合うんですか?」
「速攻行くよ、その目黒」
「東京も、大阪と似たトコありますからぁ~、ぼく、東京はわからんのですけど、これ、距離あるんとちゃいますか~?」
そんなに距離ある?
「いや、地方やったらフツーやと思いますけど、環状線やとか、
首都高とか、やたら道がごみごみしてますねぇー、こっち(大阪)で言うたら、通り抜けるん半日かかるんちゃうかーってとこじゃないですか?」
そ、そうかもしれん。
でも、今日は日曜だから、なんとかなるでしょう。
「あと60分ですよ、検定終わるまで。いそがんとマズいんちゃいますかー?」
わかってるよ!
「わかってるんだったら、電話しないでくださいよ、あははは」

かくして目黒の教養学部に、その日第一回目の検定終了時刻の10分前に到着。
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyoyo/map.html検定終わってどどどーっと出てくる人を待ちかまえて、トローリング大漁作戦開始。

すると、門番のオジサンがにこにこしてやってくる。
わたしが車のハッチを開けると、一緒にハッチの中をのぞき込んで、
親しい近所のオジサンみたいに話しかけてくる。
「ほっほー。 これ、許可取ってありますー?」
「許可のいらないところでやりますよ」
「許可のいらないところって、ないですよ」

駒場キャンバスは要塞のように丘に建てられており、アクセスは丘を登る30メートルのスロープと、スロープが終わったとろこに広がる大学の占用地と思しきタイル張りの広場。
その広場の大学側に大学の門がそびえ立ち、正面が大学駅。
大学駅は、タイル張りの広場から継ぎ目なしにその入り口があって、幅10メートル、15段くらいの階段がついており、それ以外に出入り口なしという、怪しい造り。

「あの階段を一段上った駅からは、大学の持ち物ではありませんけど、
あそこはあそこで、駅の許可が要ると思いますけどね」
とニコニコして言う。
駅でも大学でもないという場所はないですか?
「ないですね」
守衛の詰め所から、とうぜん内外が見渡せて、派手に動けばばっちり見つかるというロケーション。
「そういう配布は、とにかく無許可ではできませんから」
ふつーそうだ。
道路でだって、管轄の警察の生活安全課に事前に申請して許可を得なくちゃ罪になる。
だいたい、みんな無許可でやるもんだけど。

まいったなーと思っていると、四級の試験が終わってゾロゾロ受験者達が出てきた。
もう配布はできない。

その特殊な造りから容易に想像できるように、大学の門から湧きだした人々は、まっすぐ駅に向かい100メートル程度歩き、そのまま全員駅に吸い込まれて行った。

ああ、この途中に網を張ることが出来たら・・・

こんな入れ食い状態のロケーションに業者がひとりでも入ってきたら、
収拾つかなくなるのは明白なので、一切排除してますというくらい、アカデミックに清々しい。
こんな清々しい場所で、どうやって露営したらよいか。

この時点では大変失望し、
「現場に来てみなければわからない、ということもある」
として、尻尾を巻いて逃げ帰ろうと思った。
イタリア検定用に造った看板が活きないのでは、東京で配布する意味もない。
静岡駅しか知らない娘は東京駅で撒きましょうと言ったけれど、東京駅で撒くことはできないし、いわんや撒くことが出来たとしても、人が多すぎて全部無駄になる。
一万枚あっても、あっというまに配布カードが尽きてしまって、一枚も使用されないということになる。
そんなことはできない。
撒くのが目的ではない。
配ったカードが使用されるのが目的なんだと説明しすっかり気分が悪くなったので、
「このまま静岡に帰るには時間があるから東京見学でも」
なんて気にはならず、駄目で諦めて帰るんなら、いっそトンボ帰りして、すぐにでも自宅で、次の仕事のダンドリをしたいと思った。

妹には、午3時に連絡が入ったとき、
もう家に帰ったと言えば済むと思って、その場を立ち去った。
こんな場所では、どうやって配ったら良いか、まったく見当が付かなかった。
ここまで来る道中、細かいアクシデントが多かったので、娘は
「おかあさん、今日は厄日じゃないの? 
なにやっても結果が悪いっていう、裏目に出る日じゃないの?
ものごと失敗する日なんじゃないの?」
と吉兆で世界を解釈し、
「不吉」の一言で事態を納得する方法をさかんに勧めた。
「あのなぁ、今日はおまえは仕事で来ているんだよ。
遊びじゃないよ。仕事が終わったら少しは遊ぶけどね。
仕事というのは、いろんなトラブルを越えて行くってことだよ。それが仕事だよ。
今日は運が悪いって言って済ませたら、それは仕事じゃない。
仕事をしているという態度でもない」
そういいつつも、意気消沈してしまい、ひどく気分が悪くなった。

営業報告 3【語学検定場での配布】 へと続く

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